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Hiromoto Toeda Archive
戸枝 陽基(とえだ ひろもと)ワールドへようこそ。
時間の許す限り。ごゆるりとお立ち寄り下さいね。

ふわりのふ H13年度事業報告集より

はじめに
 ふわりは、平成十一年四月に、愛知県半田市で産声を上げた。どんなに障害が重くても生まれ育った地域で生活し続けることを願う五組の障害のある方の家族とひとりの施設職員が、家を借りて風呂・トイレ等を身障用に改装し、サービスの企画をして、広く利用を呼びかける形で事業所を立ち上げた。

ふわりの趣意書


ふわりには三つの目標がある。
どのような援助があれば、障害のある方が、一人の市民として社会参加し、生きがいを持って、自己実現に向けた生活を続けることができるのでしょう。
 どのような援助があれば、障害の持つ方の家族が、ゆとりを感じ自分の人生を楽しみ、互いに愛し合うことができるのでしょう。
 どのような援助があれば、この街が、障害のある方もかけがえのない存在であることを受け止め、共に生きる街になるのでしょう。
 これらの問いに答えるには、かなり大きなネットワークと運動が必要になってくる。地域の社会資源、人的資源を有効に活用しながら、障害のある方の地域生活に必要なのに欠けている支援については作り出していくという形で、この大きなテーマに取り組んでいきたいと思っている。

ふわりの組織


 ふわりの組織形態は、NPO法人の理事会が利用者の保護者、地域の施設関係者、スタッフ、ボランティア代表などで組織され、そこで、運営の方向性が決まる形になっている。
 利用者には、年数回の利用者懇談会で運営状況の報告がなされ、NPO法人としての総会で予算・決算・事業計画などが諮られる。
 ふわりの利用はたくさんのボランティア(平成十三年十月現在八十四名)に支えられている。ボランティアは、学生、主婦、社会人等で構成され、その個々人の希望から、介助を中心に、食事作り、事務等幅広くふわりの運営を支えてもらっている。その他にふわりを財政的に支えてもらう賛助会がある。

ふわり会員の種類と利用料金


 ふわりには、次の4つの会員コースがある。
会員の利用対象者は知多地域在住者で、障害の程度、種類、年齢等の制限はない。
A会員 (定員八十名)ふわりのサービスを常時利用する方のコース
年間登録料…二万円 月会費…一万円 利用料…七百円/時間
B会員 (定員二十五名)ふわりのサービスを時々利用する方のコース
年間登録料…二万円 月会費…なし 利用料…二千円/時間
C会員 (定員二十名)ふわりを余暇・文化活動で利用する方のコース
年間登録料…二万円 月会費…なし 利用料…千円/時間
D会員 (定員五名)ふわりのデイサービス・レスパイトサービスを利用する方のコース
年間登録料…二万円 月会費…十万円 利用料…七百円/時間(レスパイト利用時)
A・B会員は、ふわりのサービスメニューをすべて使う方のコースで、料金体系が違う。年間約九十時間までの利用ならば、年間トータル支払額で、B会員の方が安い計算になる。
C会員は、余暇・文化活動支援だけが欲しいという方を想定したコースで、就労されているような方の利用が多い。ふわりのイベントとガイドヘルプの利用ができる。
D会員は、施設に不適応などを起こし、毎日利用したいという方のためにある。現在、利用者はいない。

ふわりのサービスメニュー


 ふわりでは、六つの事業をその柱としている。
 (〇秡蠱婿業…療育相談、福祉サービス利用に関する相談等を社会福祉士が常時受けている。会員以外の相談も可。
◆\験荵抉腑機璽咼校業…「必要な時に、必要な人に、必要なサービスを」をモットーに、ホームヘルプやガイドヘルプ、就労支援、宿泊体験援助等、利用者主体でサービスを提供している。
 移送サービス事業…施設、病院、外出先など、公共の移送サービスをひとりでは利用できない方の移送サービスを行っている。ふわり利用時にも送迎をする。
ぁ.妊ぅ機璽咼校業…毎日の支援が必要となった方に、日中活動の支援を行う。
ァ〕床法κ顕蹴萋飴抉膸業…月に十数回、各種イベントを提供している。現在は、英会話・創作・バンド・陶芸・スポーツ・リラクゼーション・音楽・旅行・放課後(おもちゃ図書館)・色遊び・月替わりの各教室がある。講師は、できるだけその分野の専門家にお願いしている。
Α(〇齋屡事業…福祉理解を深めるために、様々な学習会、講演、企画をしている。また、障害のある方の持つ可能性を広く市民に知って頂くための事業として、ケア付き就労の場として、障害のある方の働く喫茶店と養鶏場を運営している。
А(〇秕霾鷂魎校業…県内の生活支援事業所間の情報交換、研修等を事務局として計画、実施している。
ふわりは、趣意書でわかるように、障害のある方の生活を総合的に支援したいと思っている。生活を支援するということは、個別性や即応性、柔軟性を大切にする必要があり、そのためには、サービスはニーズに応える形で絶えず変化していくものだと考えている。

おわりに


 生活支援は、一度始めるとその支援があることを前提に生活を組み立てる方も出てくる。そういう方達に応え続けるためには、任意団体では限界があり、誰がやっても一定の質を持った支援ができるシステムを構築する必要がある。そのため、ふわりでは法人化をした。
 老人の公的介護保険において、結局のところ、本当の底辺を市民参加型草の根団体が支えているという現実が多く見られる。行政の理解や生活支援に目を向けている施設がないという地域こそ、障害福祉が利用契約制に移行した時に備え、自分達でサービスを用意しないと、サービスを手に出来ない恐れがある。
 障害福祉の現状から考えると、老人福祉よりさらに、市民主体の居宅支援事業者になりうる組織が、まさに草の根のようにネットワークを張り巡らせる必要があるように思う。

特定非営利活動法人ふわりホームページ
http:fuwari.npo.gr.jp
「療育の窓」全国心身障害児福祉財団No113 原稿より、抜粋・改訂 とえだ ひろもと
―出典「ふわりのふ H13年度事業報告集」よりー


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